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260-1 『一之江』から世界へ

写真は、今年10 月11 日に都営新宿線「一之江」駅前にグランドオープンいたしました「Pelican Moon Caffè(ペリカンムーンカフェ)一之江店」です。この度、『世界一号店』である店舗オープンに向けての増築工事を拝命、施工させていただきました。

工事のご相談をいただいたのは6月のこと。
依頼主の株式会社ランドビジネス代表取締役会長の亀井正通様は、会社の新規事業として「カフェ・レストラン」をスタートさせるにあたり、大事な一号店の場所をどこにするか考えたとき、街づくりから携わってらっしゃるこの地「一之江」を選ばれました。

およそ20 年ほど前、ランドビジネス社は一之江駅前広場を囲むように6棟のレジデンスを建設。時計台もつくり、街と駅前広場を区と一緒になって立体的に創られたこの街は、現在ベビーカーを引いた若いご家族から老夫婦まで、幅広い年齢層の方々が住まうゆっくりとした時間が流れる街となっています。その穏やかな街中に、同じくゆったりと贅沢な時間を過ごしていただけるようなカフェが完成いたしました。

「もともとこの街は我々が創った街でしたから、ここからスタートさせようと考えました。『一之江』は土地柄、居酒屋さんやバル、カフェなどが少なく、住まわれる方は小さなお子さまを持つご家族やご老人などが多い街です。世界に通用するものを、この『一之江』からスタートさせることに非常に価値があると思っています」と亀井様。

駅を出てすぐ目に入るのは、白く清潔感のある外観。エントランスの赤いオーニングテントとペリカンが記された青い店舗看板が目を引きます。

店名の由来について伺いました。
「『ペリカン』というのは鳥の中でも非常に長生きなんですよ。我々が提供している食事は美味しいだけではなく、品質がいいものをお出ししています。なので結果的に体にもいい。『こういったものを食べることで長生きができる』という想いと、またキリスト教では『ペリカン』というのは『慈愛︓優しさの象徴』と言われていますので、体に良いものをゆったりとした贅沢な時間の中でくつろいでいただけるような願いを込めて『Pelican Moon Caffè(ペリカンムーンカフェ)』としました」とお話し下さいました。

オープン初日はベビーカーを引いたご家族や、お仕事をされるお一人様、お友達同士でのお茶会利用など多くの方にご来店いただき、お昼時には店外に列をなすほどの盛況ぶりでした。当初想定していた集客数・回転数を大きく上回る程だったそうです。

「世界一のカフェを実現したい」という依頼主様の強い熱意の第一歩が、ここ「一之江」よりスタートしました。国境を超えて展開していく今後の姿が楽しみでなりません。

260-2 ペリカンムーンカフェ 一之江店

日常に訪れた新たな旅

「日常から離れて、この場所で日頃感じることのできない贅沢でゆったりした時間を過ごしてもらいたい」という想いで、南ヨーロッパ調の格調ある「リゾートホテル」をイメージし、店内一つ一つにその「贅沢な時間」を演出する工夫を凝らした。

座席は、「旅行」をしている気分になってもらえるように、エリアごとにテーマを設け、まるで現地にいるような感覚を味わえるようにインテリアや装飾など細部までこだわっている。店内奥は「南フランス︓カンヌ」をイメージし、壁面のヨットハーバーの写真も現地の風景を採用。窓際は港町のヨットハーバーを、店内側はそのリゾート地を模しているため、椅子のテイストも変えている。入口左手は「ボタニカルガーデン」をイメージし、大きな窓から暖かくやわらかい光が入り、観葉植物の緑豊かでくつろげる空間を演出。入口右手は、「デンマーク」をイメージし、壁面にはランドビジネスの依頼で復刻したデンマークの陶磁器メーカー「ROYALCOPENHAGEN︓ロイヤルコペンハーゲン」のブルーフィッシュを飾り、デンマーク製アンティークの椅子を採用した。

食器は「ROYAL COPENHAGEN︓ロイヤルコペンハーゲン」・「WEDGWOOD︓ウェッジウッド」などを中心に、カトラリーから全て一流のモノを揃えた。

提供する食事にもこだわっていて、朝・昼・夜でメニューが異なり、アルコールも楽しめるよう、ビール3種、ワインも常に30 種類ほど揃えている。また、今後海外に店舗を設けた際は、その国々の食文化に合うようメニューのテイストを少し変え、食材は現地のモノを使用した食事の提供を予定している。

もともと南フランスエリアの窓際部はテラス席の計画だったが、工事を進めていくうちに店内の広さとのバランスを考慮し室内部を広げる形にした。また、大きな柱があり空間を圧迫していたが、同サイズの鏡を四面に貼ることで、視覚効果でより奥行きが生まれ、空間が広く見えるように工夫した。

当初、店内座席数を約200 席にしていたが140 席程度まで減らし、さらに空間に余裕を持たせ圧迫感を減らすとともに、人々の行き交いがスムーズになるよう配慮した。

「ペリカンムーンカフェ」は世界の国々で店内に足を踏み入れた瞬間から「贅沢な時間」が始まる新しいスタイルのカフェになるだろう。

(株式会社ランドビジネス 代表取締役会長/亀井正通氏 談)

 

【ペリカンムーンカフェ 一之江店】
住所︓東京都江戸川区一之江7-37-22
都営新宿線「一之江駅」 A0/A1
出口より徒歩1分
営業時間︓8︓00 ~22︓00(L,O 21︓30)
定休日︓無し
WEB︓https://pelicanmooncaffe.com/
企画・設計・監理︓㈱ランドビジネス
施工担当︓村山・田所・富安
竣工︓2021 年10 月
撮影︓㈱ランドビジネス(アック東京)

260-3 新しい「日本」から世界へ 亀井正通/株式会社 ランドビジネス代表取締役会長

今月は、株式会社ランドビジネスの亀井正通会長にお話を伺いました。弊社とは29 年前に新小岩で共同住宅の建築をさせていただいたことを皮切りに、その後も多くの建物の建築をさせていただいております。

ー御社は「50 年・100 年持つ建物を」として多くの建物を手掛けていらっしゃいますね。海外では年月が経つと建物の価値は上がりますが、日本は下がる一方です。会社を始められたときからその「想い」というのはあったのでしょうか。
亀井︓もちろんです。ヨーロッパのように古い建物に合わせ周辺の建物を建てたり、インフラを揃えたりするというスタイルをもっと近代的に、時代を超えてもあり続ける建物を建てたいと思って独立しました。しかしバブルが崩壊し、資本を投じることは非常にリスクが高かったこともあったので、コンサルタント・元請けなどいわゆる自己資本を使わない仕事にも取り組みました。それで特定建設業の許可を取って最初に作ったレジデンスが新小岩だったのです。

ーそうだったんですね。大切な「スタート」を請け負わせていただきありがとうございました。今回新規事業として「カフェ・レストラン事業」の「世界一号店」をオープンされましたが、飲食業を始められたきっかけはあったのでしょうか。
亀井︓今から3年近く前に、とあることがきっかけで「会社を興して世界中で500 万人の『雇用者』を作ろう」と思いついたのです。最初はずいぶんと難題だなと思った時期もありましたが、だんだんその重要さを理解していきました。つまりこれからは「石油を使わないエネルギー政策を実現すること」「世界中の人に教育を与えること」が必要だと。それを踏まえると、飲食業というのはハードな仕事の割には給料が安い。そこにフォーカスを当てて「新しいタイプのビジネスとしてやったらどうだろう」と思い、取り組むことにしました。
カフェ・ホテルビジネスを行うために2年半前にヨーロッパに38日間滞在して視察を行い、滞在中は最低でも1日3回、多い時は5回カフェに通いました。その甲斐あって昨年7月ごろに方向性が決まり、その後カフェ・レストラン事業に適した人材を集め、一つ、また一つとしっかり積み重ね、ついに『新スタイルのカフェ』のオープンを迎えることができました。

ー「世界」を視野に入れた大きな計画が始まったのですね。座席のゆとりや通路の広さなども、海外の方には嬉しいですね。
亀井︓使用している椅子は身長185 ㎝の方が座ることを想定したサイズにしています。通路もベビーカーや大柄な人が行き交うのにストレスにならないよう配置しています。カフェでこれくらいゆったりしているお店は非常に少ないです。誰もやらなかった「そんなに高くなくてもホテルのような雰囲気でゆったりとした時間を味わえる」カフェ。我々の提案する、次の時代の「日本発のヨーロッパスタイル」として逆輸出したいですね。

ー素敵ですね。現在「ガーディアンシティプロジェクト」という世界的にも注目される開発もスタートされましたね。動画を拝見したところ「防災都市」のように感じましたが、どういったプロジェクトでしょうか。
亀井︓地球温暖化により、台風やハリケーンが起こると地盤が低い都市は水で溢れてしまう。東京都も有事の際、都心5区に住んでいる約250 万人が避難しなければならないと言われています。そんなことが起こったら、東京自体がダメになり、世界の一都市から消えてしまいます。それを何とか阻止するためにこのプロジェクトを立ち上げました。

ーもともと日本は自然災害が多く、特に近年はその被害が絶えません。東京都は埋立地も多いので、今後の被害は計り知れませんね。
亀井︓一番危険だと思っているのがその5区で、高潮のオーバーフローが3m なのです。そうなると一帯はすべてアウトです。そうなる前にやらなければならない。着手すれば15 年程度で完成します。そうすると土地が余りますから、90% は森や林・湖にして農業や林業もできます。今、世界的にも「クライメイトチェンジ」が問題となり、CO2 削減のため「デフォレスト(森林伐採)」せずに、木を植える活動が広がっていますが、それが日本で実現できる。湖には船なども浮かべてリゾートのような雰囲気も出せる。やればやるだけいいことずくめです。実現すれば世界から「日本はすごい国だな」と思われるでしょう。そのために税制から変えて国や東京都と一緒になってやりたいと考えてます。

ーまさに「日本から世界へ」ですね。本日はありがとうございました。

 

株式会社 ランドビジネス/ Land Business co., ltd
本社      東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング 30 階
代表取締役会長 亀井 正通
代表取締役社長 森作 哲朗
設立      1985 年2 月13 日
WEB      https://www.lbca.co.jp/
『ガーディアンシティプロジェクト』 HP・YouTube でご覧いただけます。

260-4 新しい手ぬぐいのデザインが決定いたしました

SHINCLUB257 号で募集いたしました「手ぬぐい」の新たなデザインについて、たくさんの方からご応募いただきました。

ご応募いただきました中から社内投票をおこない、新デザインが決定いたしました。

新デザインの「手ぬぐい」は、2022 年年始のご挨拶より使用いたします。多くのご応募、誠にありがとうございました。

なお、現行デザインの「手ぬぐい」は在庫限りとなります。
ご希望の方は現場担当者、もしくは本社までお問合せ下さい。

 

■デザイン︓鈴木孝紀氏/鈴木孝紀建築設計事務所
「都市の街路を彷彿とするストライプと、山形の躍動感を表現しました」

 


第二回『法匠祭』が開催されます

昨年第一回を開催した『法匠祭』が今年も開催されることになりました。
弊社代表 岩本の出身大学ということもあり、昨年に引き続き協賛させていただきます。コロナ対策でオンラインでの開催となりますが、ぜひご参加ください。

【法匠祭とは】
法政大学建築学科同窓会(通称︓法匠会)の主催する新しいイベントです。在校生・卒業生・学科関係者のエネルギーの交流の場として多彩な企画が催されます。

■開催日
11月23日(火︓祝)
13︓00~19︓00
■参加方法
Peatix (https://peatix-.com/event/1637499)からの事前申込。参加費無料。